家を建てる際、何から始める?後悔しないための流れと準備の全知識

家を建てるという一生に一度の大きなプロジェクトを前にして、何から始めるべきか途方に暮れてしまう方は少なくありません。

夢のマイホーム実現への第一歩は、正しい知識と計画から始まります。

家を建てる流れや順番を理解し、家を建てる費用や期間の目安を把握することは、後悔しない家づくりのために不可欠です。

多くの方がまずやることとして情報収集を始めますが、膨大な情報の中から自分に必要なものを見つけ出すのは容易ではありません。

特に注文住宅で何から始めるか迷ったとき、まずは家族で理想の暮らしを話し合うこと、そして信頼できる相談相手を見つけることが重要になります。

この記事では、家を建てる準備段階で知っておくべきこと、具体的なスケジュール、そして重要な住宅ローンの知識まで、家づくりを成功に導くための情報を網羅的に解説します。

失敗や後悔を避け、理想の住まいを手に入れるための羅針盤として、ぜひご活用ください。

この記事で分かる事、ポイント
  • 家を建てる際に最初にやるべき5つの具体的なステップ
  • 家づくりの全体的な流れと各工程にかかる期間の目安
  • 後悔しないための資金計画と住宅ローンの基本的な考え方
  • 土地探しと建築会社選びを効率的に進める方法
  • 契約から引き渡しまでの具体的なプロセスと注意点
  • 家づくりで失敗しないための情報収集のコツ
  • 家族とのイメージ共有の重要性と具体的な方法

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家を建てる際に何から始めるかの5つの初期ステップ

この章のポイント
  • 理想の暮らしのイメージを固める
  • 家づくりの総予算と資金計画を立てる
  • 土地探しと並行して情報収集を進める
  • 依頼する会社(ハウスメーカーなど)を比較検討
  • 家づくりのスケジュールと全体の流れを把握

家を建てるという壮大なプロジェクトは、どこから手をつけていいのか分からなくなるものです。

しかし、最初のステップを正しく踏み出すことで、その後のプロセスが驚くほどスムーズに進みます。

ここでは、家を建てる 何から始めるかという問いに対する答えとして、最も重要となる5つの初期ステップを具体的に解説します。

この段階を丁寧に進めることが、後悔しない家づくりのための強固な土台となります。

まずは焦らず、一つひとつのステップを着実にクリアしていきましょう。

理想の暮らしのイメージを固める

家を建てる何から始めるかと問われたら、多くの専門家が「理想の暮らしをイメージすること」と答えるでしょう。

これは単に間取りやデザインを考えるだけでなく、その家で「誰が」「どのように」生活していくのかを具体的に描くプロセスです。

この最初のステップが曖昧だと、後の工程で方針がぶれてしまい、満足のいかない家になってしまう可能性があります。

なぜイメージの具体化が重要なのか

家は、家族の生活の器です。

現在のライフスタイルはもちろん、10年後、20年後の家族構成や生活の変化まで見据える必要があります。

例えば、子供の成長に合わせて部屋の使い方を変えたい、将来は親との同居も考えている、趣味のスペースが欲しい、在宅ワークに対応できる書斎が必要など、家族それぞれの希望や夢があるはずです。

これらの要望をリストアップし、優先順位をつける作業が、家づくりの設計図の元になります。

このイメージ固めがしっかりできていれば、建築会社の担当者にも自分たちの希望を的確に伝えることができ、より理想に近いプラン提案を受けられるようになります。

イメージを固める具体的な方法

まずは家族会議を開き、それぞれが新しい家でどんな生活を送りたいかを自由に話し合ってみましょう。

その際、以下のような項目について考えると、イメージがより具体的になります。

  • ライフスタイル:朝起きてから夜寝るまでの家族の動き、休日の過ごし方、来客の頻度など。
  • デザインの好み:シンプルモダン、ナチュラル、和風など、好きなテイストや色合い。
  • 必要な部屋と広さ:寝室の数、LDKの広さ、収納スペースの量、書斎や趣味室の有無。
  • こだわりたい設備:対面キッチン、広いお風呂、床暖房、太陽光発電など。
  • 将来の計画:子供の独立、親との同居、車の台数の変化など。

言葉だけでなく、雑誌の切り抜きやインターネットで見つけた好きな家の写真をスクラップブックにまとめたり、スマートフォンのアプリでイメージボードを作成したりするのも有効です。

モデルハウスや完成見学会に足を運び、実際の空間を体験することも、自分たちの理想を明確にする上で非常に役立ちます。

この段階では、まだ予算や実現可能性を考えすぎず、自由に夢を膨らませることが大切です。

たくさんの希望の中から、本当に譲れないものは何かを見極めていくことが、満足度の高い家づくりにつながります。

家づくりの総予算と資金計画を立てる

理想のイメージが膨らんできたら、次に取り組むべき最も重要なステップが「予算決めと資金計画」です。

家を建てるには、一体いくら必要なのか、そして自分たちはいくらまでなら無理なく支払えるのかを正確に把握することが、家づくりプロジェクトの成否を分けます。

ここを曖昧にしたまま進めると、後で予算オーバーに陥ったり、住宅ローンの返済に苦しんだりする原因となります。

家にかかる費用の全体像を把握する

家づくりに必要な費用は、大きく分けて3つの要素で構成されています。

これを理解しておくことが、正確な総予算を把握する第一歩です。

  1. 本体工事費:建物そのものを建てるための費用です。総費用の約70~80%を占める最も大きな部分です。
  2. 別途工事費:屋外の給排水工事、ガス工事、外構(庭や駐車場など)工事、地盤改良工事など、建物本体以外に必要な工事費用です。総費用の約15~20%が目安です。
  3. 諸費用:登記費用、火災保険料、住宅ローン手数料、税金(不動産取得税、印紙税など)、引っ越し費用など、工事費以外にかかる様々な費用です。総費用の約5~10%が目安となります。

多くの人が「坪単価 × 坪数」で計算される本体工事費だけを考えがちですが、実際には別途工事費と諸費用も大きな割合を占めます。

「総予算」を意識して計画を立てることが非常に重要です。

自己資金と住宅ローン借入額を決める

総予算の目処を立てたら、次にその費用をどうやって賄うか、つまり資金計画を立てます。

資金は主に「自己資金(頭金)」と「住宅ローンからの借入金」の2つから成り立ちます。

自己資金:現在持っている貯蓄の中から、いくらを家づくりに充てるかを決めます。

全ての貯蓄を使い切るのではなく、病気や失業などの万が一に備えた生活防衛資金や、子供の教育費などを除いた上で、無理のない範囲で設定しましょう。

一般的には、諸費用分は現金で用意できると安心とされています。

住宅ローン借入額:総予算から自己資金を差し引いた額が、住宅ローンで借り入れる金額になります。

ここで大切なのは、「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」を基準に考えることです。

現在の年収や家計の状況から、毎月いくらまでなら返済に充てられるかを計算し、そこから借入可能額を逆算します。

金融機関のウェブサイトにあるシミュレーションツールを活用したり、ファイナンシャルプランナーに相談したりするのも良い方法です。

この資金計画は、今後の土地探しや建築会社選びの大きな指針となります。

現実的な予算をしっかりと固めることで、夢のマイホーム計画がより具体的に動き出します。

土地探しと並行して情報収集を進める

資金計画の輪郭が見えてきたら、いよいよ具体的な行動に移ります。

「土地探し」と建築を依頼する「会社探しのための情報収集」は、家を建てる何から始めるかという初期段階において、両輪のように並行して進めるのが効率的です。

土地が決まらないと家のプランは確定しませんし、どんな家を建てたいかによって必要な土地の条件も変わってくるため、これらは密接に関連しています。

土地探しの始め方とポイント

すでに土地を持っている場合を除き、ほとんどの人が土地探しからスタートします。

理想の土地を見つけるためには、まず希望条件に優先順位をつけることが重要です。

  • エリア:通勤・通学の利便性、実家との距離、希望する学区など。
  • 環境:駅からの距離、周辺の商業施設(スーパー、病院など)、公園の有無、治安。
  • 土地の条件:広さ(坪数)、形状、日当たり、接道状況。
  • 予算:土地にかけられる上限金額。

すべての条件を満たす完璧な土地を見つけるのは非常に困難です。

「これだけは譲れない」という条件を2~3個に絞り込み、それ以外はある程度柔軟に考える姿勢が大切です。

土地探しの方法としては、不動産会社のウェブサイトをチェックしたり、実際に希望エリアを歩いてみたり、ハウスメーカーや工務店に相談して土地探しから手伝ってもらう方法などがあります。

特に建築会社に相談すると、その土地に法的な規制がないか、地盤は強いかなど、専門的な視点からアドバイスをもらえるメリットがあります。

情報収集の重要性と具体的な方法

土地探しと同時に、どんな会社に家づくりを依頼したいか、情報収集を始めましょう。

家づくりのパートナー選びは、家の品質や満足度を大きく左右するからです。

依頼先は主に以下の3つに大別されます。

  1. ハウスメーカー:全国展開している大手企業。品質が安定しており、保証やアフターサービスが充実しているのが特徴。規格化された商品が多く、工期が比較的短い傾向にあります。
  2. 工務店:地域に密着した中小企業。設計の自由度が高く、地域の気候や風土に合わせた家づくりが得意。社長や職人の顔が見えやすく、コミュニケーションが取りやすいのが魅力です。
  3. 設計事務所(建築家):独創的でデザイン性の高い家を建てたい場合に依頼。設計と工事監理を専門に行い、施工は工務店が行います。設計料が別途必要になります。

これらの特徴を理解した上で、自分たちの建てたい家のイメージや予算に合う会社はどこか、あたりをつけていきます。

情報収集の方法としては、インターネットでの情報収集はもちろん、住宅展示場に足を運んで複数のハウスメーカーのモデルハウスを比較したり、工務店が開催する完成見学会に参加して実際の家を見たりするのが効果的です。

初期段階では特定の会社に絞り込まず、幅広く情報を集め、それぞれの会社の強みや特徴を比較検討することが後悔しないための鍵となります。

依頼する会社(ハウスメーカーなど)を比較検討

情報収集を進め、いくつかの候補が挙がってきたら、次のステップは依頼する会社を具体的に比較検討し、絞り込んでいく作業です。

このパートナー選びが、家づくりの満足度を大きく左右すると言っても過言ではありません。

複数の会社とコンタクトを取り、それぞれの特徴を深く理解することが重要です。

比較検討する際のチェックポイント

候補となるハウスメーカーや工務店を比較する際には、単に価格やデザインだけでなく、多角的な視点から評価する必要があります。

以下のポイントを参考に、自分たちの家づくりに最もふさわしい会社を見極めましょう。

チェック項目 確認する内容 なぜ重要か
実績と施工事例 過去にどのような家を建ててきたか。自分たちの好みに合うデザインか。 その会社の得意なスタイルや技術力を判断する材料になります。
性能(耐震性・断熱性など) どのような工法を採用しているか。長期優良住宅やZEHなどの基準に対応しているか。 家の安全性や快適性、将来の光熱費に直結する重要な要素です。
標準仕様とオプション 標準で含まれている設備(キッチン、バスなど)は何か。どこからが追加料金になるのか。 提示された価格の妥当性を判断し、後々の予算オーバーを防ぐために必要です。
担当者との相性 要望を真摯に聞いてくれるか。専門的なことを分かりやすく説明してくれるか。レスポンスは早いか。 長い付き合いになるため、信頼関係を築けるかどうかが非常に重要です。
保証とアフターサービス 建物の保証期間はどのくらいか。定期点検の頻度や内容は。トラブル時の対応体制はどうか。 建てた後も安心して暮らすために、手厚いサポート体制があるかを確認します。

候補の絞り込み方

まずは3~5社程度に候補を絞り、資料請求をしたり、住宅展示場や相談会で直接話を聞いたりしてみましょう。

そこで得た情報や感触をもとに、さらに2~3社に絞り込み、具体的なプラン作成と見積もりの依頼へと進みます。

この際、同じ要望や予算を伝えることで、各社の提案力や対応の違いを明確に比較することができます。

注意点として、見積もり金額の安さだけで判断しないことが挙げられます。

なぜその金額なのか、どのような仕様が含まれているのかを詳細に確認し、価格と品質のバランスが取れているかを見極めることが肝心です。

最終的には、提案されたプランの魅力、会社の信頼性、そして何よりも「この人たちと一緒に家づくりを進めたい」と思えるかどうか、というフィーリングも大切な判断基準になります。

家づくりのスケジュールと全体の流れを把握

家を建てる何から始めるかの初期ステップの最後は、プロジェクト全体のスケジュールと流れを把握することです。

家づくりは多くの工程を経て完成に至る長期的なプロジェクトです。

いつまでに何を決めておかなければならないのか、全体のタイムラインを理解しておくことで、見通しを持って計画的に準備を進めることができます。

また、子どもの入学や現在の住まいの契約更新など、ライフイベントに合わせて入居時期を調整するためにも、スケジュールの把握は不可欠です。

家づくりの標準的な期間

家づくりにかかる期間は、土地の有無や建物の規模、工法などによって異なりますが、一般的には相談を開始してから入居するまで、全体で1年~1年半程度を見込んでおくと良いでしょう。

特に注文住宅の場合、設計や仕様決めに時間がかかる傾向があります。

以下に、各ステップのおおよその期間の目安を示します。

  • 準備・検討期間(情報収集~会社決定):3ヶ月~6ヶ月
  • 設計・プランニング期間(プラン作成~工事請負契約):3ヶ月~6ヶ月
  • 工事期間(着工~完成):4ヶ月~6ヶ月
  • 完成後(引き渡し~入居):約1ヶ月

これはあくまで一般的な目安です。

土地探しが難航したり、プランの打ち合わせが長引いたりすると、さらに期間が必要になることもあります。

逆に、建売住宅や規格型住宅の場合は、これより短い期間で入居できることもあります。

全体の流れ(ステップ)の確認

家づくりのプロセスは、大きく分けて「準備・計画」「設計・契約」「工事」「完成・入居」の4つのフェーズに分けることができます。

これまでのステップで解説してきたのは、主に「準備・計画」フェーズです。

ここでは、その後の流れも含めた全体像を確認しておきましょう。

  1. 【準備・計画】理想のイメージ固め、資金計画、情報収集、会社選定
  2. 【設計・契約】プラン作成、見積もり取得、住宅ローン事前審査、工事請負契約
  3. 【工事】地鎮祭、着工、上棟、各種工事
  4. 【完成・入居】完成検査、引き渡し、住宅ローン本審査・実行、登記、引っ越し

この全体の流れを頭に入れておくことで、今自分がどの段階にいるのか、次に何をすべきかを常に意識しながら進めることができます。

建築会社と契約する前に、引き渡しまでの詳細なスケジュール表を提示してもらい、共有しておくことが、後のトラブルを防ぐためにも重要です。

焦って決断を下すのではなく、各ステップでじっくりと検討する時間を確保するためにも、余裕を持ったスケジュールを組むことを心掛けましょう。

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後悔しないために|家を建てるとき何から始めるかの具体的プロセス

この章のポイント
  • 建築会社への相談とプラン作成の依頼
  • 住宅ローンの事前審査を申し込む
  • 工事請負契約を結ぶ際の注意点
  • 着工から完成・引き渡しまでの期間
  • 準備にかかる期間の目安はどれくらい?
  • まとめ: 家を建てる 何から始めるかは計画性が重要

家づくりの初期ステップで方向性が定まったら、次はいよいよ具体的なプロセスへと進んでいきます。

このフェーズでは、建築会社との打ち合わせや各種契約、住宅ローンの手続きなど、専門的で重要な決断が続きます。

後悔しない家づくりを実現するためには、各プロセスの内容と注意点を正確に理解し、慎重に進めることが不可欠です。

ここでは、家を建てる何から始めるかという問いの、より実践的な答えとなる具体的なプロセスを詳しく解説していきます。

建築会社への相談とプラン作成の依頼

依頼したい建築会社の候補を2~3社に絞り込んだら、次に行うのは具体的な相談とプラン作成の依頼です。

ここからは、これまで漠然としていた理想の家のイメージを、プロの手を借りて具体的な図面や形にしていくエキサイティングな段階です。

このプロセスを通じて、各社の提案力や対応力、そして自分たちとの相性を最終的に見極めます。

相談時に伝えるべきこと

建築会社に相談する際は、これまでのステップで固めてきた情報をできるだけ正確に、そして具体的に伝えることが重要です。

これにより、より精度の高いプランと見積もりを期待できます。

最低限、以下の情報は整理して伝えられるように準備しておきましょう。

  • 家族構成とライフスタイル:現在の家族構成、将来の計画、趣味や休日の過ごし方など。
  • 理想の家のイメージ:作成したスクラップブックやイメージボード、譲れない希望条件のリスト。
  • 予算と資金計画:家づくりにかけられる総予算、自己資金の額、希望する住宅ローンの借入額。
  • 土地の情報:土地が決まっている場合は、敷地の情報(住所、面積、形状など)。土地探し中の場合は、希望するエリアや条件。

特に予算については正直に伝えることが大切です。

予算を低めに伝えると希望が叶わないプランになり、高めに伝えると予算オーバーの提案が出てくる可能性があります。

総予算を明確に伝えることで、その範囲内で最大限の提案をしてもらえるようになります。

プランと見積もりの比較検討

相談後、各社から初期プラン(間取り図や外観パースなど)と概算見積もりが提示されます。

複数の会社の提案を比較検討する際は、以下の点に注目しましょう。

プランの比較:

自分たちの要望がどれだけ反映されているか、生活動線はスムーズか、プロならではの工夫や提案があるかなどをチェックします。

単に希望を詰め込むだけでなく、暮らしやすさや将来性まで考慮されたプランが良いプランと言えます。

見積もりの比較:

見積もりは、総額だけでなく、その内訳を細かく確認することが重要です。

「〇〇工事一式」のように項目が大雑把な場合は、何が含まれているのか詳細な説明を求めましょう。

また、同じ仕様や設備でも会社によって価格が異なるため、標準仕様の内容をしっかりと確認し、どこまでが見積もりに含まれているのか(別途工事費や諸費用の扱い)を明確にする必要があります。

この段階での打ち合わせを通じて、担当者の知識や人柄、レスポンスの速さなど、コミュニケーションの取りやすさも重要な判断材料になります。

疑問や不安に真摯に答えてくれる、信頼できるパートナーを選びましょう。

住宅ローンの事前審査を申し込む

建築会社を1社に絞り込み、具体的なプランと見積もりが固まってきたタイミングで、住宅ローンの「事前審査(仮審査)」を申し込みます。

事前審査とは、本格的な本審査の前に、申込者の年収や勤務先、信用情報などをもとに、金融機関が「この人になら、おおよそいくらまで融資できそうか」を簡易的に審査する手続きです。

これを通過することで、資金計画の確実性が高まり、安心して次のステップである工事請負契約に進むことができます。

なぜ事前審査が必要なのか

事前審査は法的に義務付けられているわけではありませんが、家づくりにおいては必須のプロセスと言えます。

  1. 資金計画の裏付け:自分が希望する金額を本当に借りられるのかを早い段階で確認できます。これにより、身の丈に合わない計画を進めてしまうリスクを避けられます。
  2. 建築会社との契約条件:多くの建築会社では、工事請負契約を結ぶ条件として、住宅ローンの事前審査の承認を求められます。会社側も、支払い能力が確認できないと契約を進められないためです。
  3. 土地購入の交渉力:土地を購入する場合、事前審査に通っていると「資金計画がしっかりしている買主」と見なされ、価格交渉などを有利に進められることがあります。

事前審査の申し込み方法と準備

事前審査は、利用を検討している金融機関(都市銀行、地方銀行、ネット銀行など)の窓口やウェブサイトから申し込むことができます。

また、多くの場合、ハウスメーカーや工務店が提携している金融機関を紹介してくれ、申し込み手続きをサポートしてくれます。

提携ローンは金利優遇などのメリットがある場合も多いので、相談してみると良いでしょう。

申し込みにあたっては、一般的に以下のような書類が必要になります。

  • 本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)
  • 収入を証明する書類(源泉徴収票、確定申告書の写しなど)
  • 物件に関する資料(見積書、間取り図、土地の公図など)
  • 他に借り入れがある場合はその返済予定表など

審査結果は、通常3日~1週間程度で出ます。

事前審査は複数の金融機関に申し込むことも可能です。

金利や手数料などの条件を比較して、自分にとって最も有利な住宅ローンを選ぶためにも、いくつかの選択肢を検討することをおすすめします。

この段階で承認を得ておくことで、安心して家づくりの最終契約に進むことができます。

工事請負契約を結ぶ際の注意点

プラン、見積もり、そして住宅ローンの事前審査に問題がなければ、いよいよ建築会社と「工事請負契約」を結びます。

これは、「このような仕様の家を、この金額で、この期間内に建ててください」と法的に約束する、非常に重要な契約です。

一度契約書にサインすると、後から内容を簡単に変更することはできません。

契約内容を十分に理解し、納得した上で臨むことが、後のトラブルを防ぐ最大のポイントです。

契約前に必ず確認すべき書類

工事請負契約時には、通常、以下の4つの重要な書類が提示されます。

内容を隅々まで確認し、疑問点は必ず契約前に解消しておきましょう。

書類名 内容 チェックポイント
工事請負契約書 工事名、工事場所、請負代金の額、支払い方法、工期、契約解除に関する条項などが記載された本体書類。 金額や工期に間違いはないか。支払いスケジュールは無理のないものか。遅延した場合の規定は明確か。
工事請負契約約款 契約書を補足する詳細な取り決め。瑕疵担保責任(欠陥があった場合の保証)など、法律に基づく重要な事項が記載されている。 専門用語が多く難解だが、特に保証内容やトラブル発生時の対応に関する部分は重点的に確認する。
見積書(契約見積書) 工事にかかる費用の詳細な内訳。 これまでの打ち合わせ内容がすべて反映されているか。数量や単価に不審な点はないか。「一式」となっている項目は内容を明確にしてもらう。
設計図書(契約図面) 建物の仕様を詳細に記した図面一式(配置図、平面図、立面図、仕様書など)。 間取り、窓の位置、コンセントの数、建材の種類、設備のメーカーや品番など、細部まで希望通りになっているかを確認する。

契約時の心構えとポイント

契約は、決して急かされてサインしてはいけません。

担当者から十分に説明を受け、可能であれば契約書の写しを事前に受け取り、自宅でじっくりと読み込む時間をもらいましょう。

特に、以下の点は重要です。

追加工事・変更工事の扱い:契約後に仕様を変更した場合、どのような手続きが必要で、費用はいくらかかるのかを確認しておきます。

支払い条件:契約金、着工金、上棟金、最終金など、工事の進捗に合わせて複数回に分けて支払うのが一般的です。

それぞれの金額と支払い時期が、住宅ローンの融資実行タイミングと合っているかを確認します。

保証・アフターサービスの内容:建物の保証期間や定期点検の内容を、口頭だけでなく書面で確認することが大切です。

すべての内容に納得できたら、契約書に署名・捺印します。

これで、あなたの家づくりプロジェクトは法的に確定し、いよいよ夢のマイホームの実現に向けて工事がスタートすることになります。

着工から完成・引き渡しまでの期間

工事請負契約が完了し、建築確認申請などの行政手続きが済むと、いよいよ工事が始まります。

家を建てる何から始めるかという問いから始まった長い道のりも、形になっていく最もエキサイティングな期間です。

この期間の流れと、施主として関わるべきポイントを理解しておくことで、工事がスムーズに進み、完成までの時間を安心して過ごすことができます。

工事期間中の主なイベントと流れ

木造軸組工法の場合、着工から完成までの期間は一般的に4ヶ月~6ヶ月程度です。

工事は以下のような流れで進んでいきます。

  1. 地鎮祭・着工(1日):工事の安全を祈願する儀式(地鎮祭)を行い、基礎工事からスタートします。
  2. 基礎工事(約1ヶ月):建物を支える重要な土台となるコンクリートの基礎を造ります。
  3. 上棟(棟上げ)(1日):家の骨組みを一気に組み上げ、建物の全体像が見えるようになります。上棟式を行う場合もあります。
  4. 屋根・外壁・内部工事(約2~3ヶ月):屋根や外壁、窓が取り付けられ、雨風が入らない状態になった後、内装、電気配線、水道配管などの工事を進めます。
  5. 仕上げ工事(約1ヶ月):壁紙(クロス)を貼ったり、キッチンやトイレなどの設備を設置したりして、内装を仕上げていきます。
  6. 外構工事:建物の工事と並行または完了後に行われます。駐車場や門、フェンスなどを整備します。

施主としてやるべきこと

工事期間中、施主は基本的に現場の職人さんや監督に任せることになりますが、全く関わらないわけではありません。

現場への訪問(差し入れ):定期的に現場を訪れ、工事の進捗状況を確認しましょう。

職人さんたちとコミュニケーションを取る良い機会にもなります。

訪問する際は、事前に現場監督に連絡を入れるのがマナーです。

飲み物などの差し入れをすると喜ばれるでしょう。

打ち合わせ:工事の進捗に合わせて、壁紙の色や照明器具の最終決定など、現場での打ち合わせが必要になることがあります。

図面だけでは分かりにくい部分も、実際の空間を見ながら決めることができます。

各種検査への立ち会い:工事が完了すると、まず建築会社による社内検査、次に行政による完了検査が行われます。

その後、最終的な「施主検査(内覧会)」で、施主自らが契約通りに仕上がっているか、傷や汚れがないかを細かくチェックします。

この施主検査は非常に重要です。

ここで指摘した不具合は、引き渡しまでに修正してもらうことができます。

図面と見比べながら、隅々までしっかりと確認しましょう。

全ての検査に合格し、修正箇所が直ったら、いよいよ建物の引き渡しとなります。

鍵や保証書などを受け取り、家の所有権が正式に移転します。

準備にかかる期間の目安はどれくらい?

「家を建てよう」と思い立ってから、実際に建築会社と契約を結び、工事が始まるまでの「準備期間」は、家づくり全体の満足度を左右する非常に重要な時間です。

この期間にどれだけじっくりと検討し、計画を練ることができたかが、後悔しないための鍵となります。

では、この準備期間には一体どれくらいの時間をかけるのが適切なのでしょうか。

準備期間の内訳と目安

準備期間は、大きく以下の3つのステップに分けられます。

それぞれのステップにかかる期間の目安と、その中でやるべきことを整理してみましょう。

ステップ 期間の目安 主な活動内容
ステップ1:構想・情報収集 3ヶ月~6ヶ月 家族会議でのイメージ共有、雑誌やインターネットでの情報収集、住宅展示場や見学会への参加、資金計画の検討、ファイナンシャルプランナーへの相談など。
ステップ2:土地探し・会社選定 3ヶ月~1年 希望エリアの不動産情報収集、現地見学、建築会社への相談(土地探し依頼)、候補となる建築会社の比較検討(3~5社)、資料請求。
ステップ3:プラン作成・会社決定 2ヶ月~4ヶ月 候補の建築会社(2~3社)との打ち合わせ、プラン作成依頼、見積もり取得、住宅ローン事前審査、最終的な1社への絞り込み。

これらの期間を合計すると、準備期間全体としては、短くても6ヶ月、土地探しが長引けば1年以上かかることも珍しくありません。

特に注文住宅の場合は、自由度が高い分、決めるべきことも多岐にわたるため、十分な時間を確保することが望ましいです。

なぜ準備期間が重要なのか

準備期間を十分に取るべき理由は、単に情報を集めるためだけではありません。

冷静な判断のため:家づくりでは、数千万円という大きなお金が動きます。

時間に追われて焦って決断すると、後で「もっとこうすれば良かった」と後悔する原因になります。

複数の選択肢をじっくり比較検討し、納得のいく決断を下すためには時間が必要です。

家族の合意形成のため:家は家族みんなのものです。

全員の意見を尊重し、時には意見が対立することもあるでしょう。

お互いの希望をすり合わせ、家族全員が満足できる結論を導き出すためには、話し合いの時間が不可欠です。

より良い提案を引き出すため:準備期間中に自分たちの要望や価値観を明確にしておくことで、建築会社に対して的確なリクエストができます。

これにより、建築会社もより深く施主の意図を理解し、質の高い提案をしやすくなります。

「善は急げ」ということわざもありますが、家づくりにおいては「急がば回れ」が正解です。

子どもの入学時期など、入居したい時期が決まっている場合は、そこから逆算して、余裕を持ったスケジュールで準備を始めることを強くお勧めします。

まとめ: 家を建てる 何から始めるかは計画性が重要

これまで、家を建てる何から始めるかという疑問に答えるべく、初期ステップから具体的なプロセス、そして各工程にかかる期間までを詳しく解説してきました。

家づくりは、夢や希望に満ちた素晴らしいプロジェクトであると同時に、数多くの決断と手続きを伴う、複雑で長期的な道のりでもあります。

この長い道のりを成功に導き、後悔のない理想の住まいを手に入れるために最も重要なことは、何と言っても「計画性」です。

まず、自分たちがどんな暮らしをしたいのかという「理想のイメージ」を明確にすることからすべてが始まります。

そして、その夢を実現可能な形にするための「資金計画」を堅実に立てること。

この2つの土台がしっかりしていれば、その後の土地探しや会社選びといったプロセスで道に迷うことは少なくなるでしょう。

また、家づくりは一人で進めるものではありません。

家族との対話はもちろんのこと、信頼できる建築会社の担当者というパートナーを見つけることが非常に重要です。

そのためには、焦らず複数の会社を比較検討し、自分たちの価値観に合ったパートナーを慎重に選ぶ時間が必要です。

全体の流れとスケジュールを把握し、今自分がどの段階にいて、次に何をすべきかを常に意識しながら、一つひとつのステップを着実に進めていくこと。

それが、漠然とした不安を解消し、楽しみながら家づくりを進めるための秘訣です。

この記事でご紹介したステップやポイントが、あなたの家づくりプロジェクトの確かな羅針盤となり、理想のマイホーム実現の一助となれば幸いです。

この記事のまとめ
  • 家を建てる最初のステップは理想の暮らしを家族で具体的にイメージすること
  • 総予算は本体工事費の他に別途工事費と諸費用も含めて考える
  • 資金計画では「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」でローンを組む
  • 土地探しと建築会社への情報収集は並行して進めるのが効率的
  • ハウスメーカーや工務店など依頼先の特徴を理解し比較検討する
  • 家づくりの全体の流れと各工程にかかる期間を事前に把握しておくことが重要
  • 建築会社候補には予算や要望を正確に伝え複数のプランと見積もりを比較する
  • 工事請負契約の前には住宅ローンの事前審査を済ませておく
  • 工事請負契約書や設計図書は署名前に細部まで徹底的に確認する
  • 着工から完成までの期間は約4ヶ月から6ヶ月が一般的
  • 工事期間中も現場を訪問し進捗を確認することが望ましい
  • 最終の施主検査では傷や不具合がないか厳しくチェックする
  • 構想から契約までの準備期間は最低でも半年以上かけるのが理想
  • 焦らず計画的に進めることが後悔しない家づくりの最大の秘訣
  • 信頼できる建築会社のパートナーを見つけることがプロジェクト成功の鍵を握る
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